2008年9月15日月曜日

闇の子供たち

見てきました。
3連休の真ん中の日曜日、久しぶりに映画でもということで。

何はともあれ、
まず見終わった後の、この「ドン」と来る重さが、
今まで見たどの映画とも比べ物にならないくらいヘビーだった。

砂と霧の家」「誰も知らない」「ホテルルワンダ
など、人間の綺麗でない面を見せて、
良い意味でやるせなくなる思いにしてくれた作品はあったが、
本作はそれ以上というか、あまりの人間の業の深さに嫌気が差したというか、
気分が悪くなった。
外に出て更に気分が悪くなったのは、
映画館の外に出るとそこが歌舞伎町だったためかもしれない…。
うーん。

テーマとしては、児童買春や臓器移植のために
タイの子供たちが売り買いされているという現実を、
「当事者日本人」としての視点から描き、
その実情をあからさまにするというもの。
決してデートで見る作品じゃありません。


確かに若干過激な表現があるものの、
こういった映画は、多くの若者に見てもらいたい。
学校でもこういった社会に対して、
これから自分達がどう関わっていくべきかを
学ぶ機会を作って欲しいなとも思った。

多分色んな関わり方があるはずだと思う。

新聞記者なら「見たものを見たまま書く」
役者や映画監督なら「事実を見た人に伝わるように描き表現する」

じゃあ自分ならどうするか?
って思ったが今の自分には何もできないんなあとおもって、
ちょっと気が抜けてしまった。
結局見て見ぬフリをする日本人なんだなあと…。
篤姫さまに怒られてしまう…。

まあ色々思いましたが、
結局みんなが幸せに生きていけるように
精一杯自分のできる範囲のことを
やるしかないのかなあとは思った。

誰がどうしようとも、
この地球上にいる何十億っていう人間の人生には、
差がない状態なんてありえない。
場所も文化も民族も風習も考え方も社会も違うんだから…。

それを一緒にしようという考え自体がおこがましいのかもしれないが、
せめて苦しい思いをしている人が、減ってくれればなあと思うわけで…。

そんなことを考えさせられる作品だった。

一度ご覧アレ。

あ、星は…
★★★★★☆
で。

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